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Nao-Segawa|ハンドメイドジュリー

ジュエリーの生まれる現場をノンフィクションでお届けいたします。東京23区の片隅にたたずみ、一人黙々と作っています。

1年前の「今週のお題」で尺稼ぎしてみる。

こんばんわ。ナオです。

先ほどTwitterの方で下記のように呟きました。

 

はじめに申し上げておきますとジュエリーは一切関係ありません。

お題が「夏の食事」ですから。

ですので、ジュエリーメイキングをご希望の方は、またのお越しをお待ち申し上げております。

 

大丈夫ですか?

 

そうですか。

 

ちなみに下記のように紹介されていました。(現在は当時のログを非公開にしているので記事のリンクはありません。)

 

脱コンビニを掲げているセガワ-ナオさん。最寄りのスーパーまで1キロ、ふとアイスを食べたくなった際の逡巡が描かれたエントリーです。

<週刊はてなブログより>

どうです。

すでに残念な雰囲気がにじんでいますね。

引き返すなら今ですよ?

 

大丈夫ですか。

そうですか。

それでは参りましょう。

短いです。原稿用紙3枚分くらいです。

お目汚しを失礼いたします。

 

元・2015年8月02日投稿

 

今週のお題「夏の食事」

 

アイスが食べたくなった。

今日は甘いものをまだ食べていない。甘いものを食べて癒されたい。

しかし買いに行くにしても、アイスだけが目的の外出となります。


最近、脱コンビニを掲げているので1キロ離れた格安スーパーまで自転車で出向かなければなりません。

わざわざそんなのは面倒だ。たかがアイス1個。コンビニで買っても大した差額じゃない。

とは思わない昨今の心持ち。いわばコレは嗜好欲求に対する試金石なのです。

 

ちょっと離れたところまでいくのをためらう程度の欲求ならば我慢してしまえと。

本当に必要なものは何なのか。

大事な事を見失わないためにも常日頃、自分の欲求と実直に向き合うべきです。

そうした経験を積み重ねていくことで、悔いのない人生へと繋がるのだと。

人とは本来そういった取捨選択を行い、純然たる幸福に向かいゆく姿勢を追求するべきだと。

 

よってアイスを買いに出かけます。

 

 

川沿いの家から、川沿いのスーパーまで自転車を漕ぎます。

途中、さすが東京23区内といった狭小住宅も真っ青な小さな小さな神社を通り抜けていきます。

いつも催し物がある訳でもないのに提灯が連なっていて、夜の川面と一緒の画角に収まるとなんともいえない郷愁にかられるのでした。

 

川と並行して桜が植えられており、どれもこれも人為的に折り曲げられていて

道をトンネルのように覆い隠しています。

いくつかのトンネルを潜り抜けてスーパーの駐輪場に着く頃には、遠くに雷鳴が響き小雨が降り始めてきました。

出かける前の天気予報では雨雲が届くのにはまだ随分と時間があったはずなのに。

 

小走りで買い物を済ませて表へ出ると、雨脚は徐々に勢いを増しているようでした。

なんということだ。アラサーにもなって私はアイス一個のためにずぶ濡れになるのか。

しかしアイスという性質上、雨宿りをしている時間的猶予はありません。

進むも地獄、退くも地獄ですが諦めるわけにもいかず

途中で弱まると信じ、ペダルを漕ぎ出します。

 

帰り道、桜のトンネルが雨の勢いを弱めてくれるかと期待していたら、小粒が枝葉の上で合流して大粒に変化して私を襲ってきます。かえって邪魔だ。

肌の上をまだらに水滴が踊り、風が吹きぬけることでやはりまだらに冷やされていきます。

提灯は雨風に頼りなく揺れ、迫りくる雷鳴が私をせかしていきます。

 

いつの間にか通りには誰も人がおらず、川沿いの道をただ一人駆け抜けていく。

自然以外の音といえば、電車の騒音だけが遠くに微かに聞こえる程度。

どんどん強くなる雨。

 

世界から私一人だけが取り残されているような気分で寂寥感がこみ上げてくる。

ああ、なんか空しくなってきた。泣きそうだ。

私はスーパーの駐輪場から自宅の敷地まで、一度も足を地面に触れないまま帰宅しました。

 

この徒労感はなんだ。

今、アイスを食べながらこの文章を綴っています。

はたして私は癒されたのでしょうか。

甚だ疑問です。

 

 

以上、『1年前の「今週のお題」で尺稼ぎしてみる。』を終了いたします。

ご静聴ありがとうございました。

 

肝心のジュエリーの方は、動画を撮影したいのでこんなの購入してみました。

レビューを見る限り、良さそうな感じです。

届いたら新作メイキングのスタートでございます。