Nao-Segawa|ハンドメイドジュリー

ジュエリーの生まれる現場をノンフィクションでお届けいたします。東京23区の片隅にたたずみ、一人黙々と作っています。

ミュシャ展に馳せ参ずる

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」

 

こんばんわナオです。

突然ですが皆様は現在、国立新美術館で行われているミュシャ展をご覧になりましたでしょうか。

わたくしはつい先日、重い腰をなんとか上げて行って参りました。

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素敵すぎる・・。

アルフォンス・ミュシャはアールヌーボーを代表する画家で、純粋な芸術としての面でも凄いのですが、商業画家としての作品で著名です。

wikipediaでもグラフィックデザイナーと表記されていますね。

私としては、その昔”なんでも鑑定団”でミュシャのポスターが鑑定に出されているのが最初の出会いでした。ミュシャが誰なのか全く知らない状態でブラウン管越しに映し出されたタバコを気だるげにくゆらせる女性のポスターは、私のハートを打ち抜きました。

「かっこいい!鑑定が本物かどうかは関係ない!これはかっこいい!」

と興奮していた記憶があります。(本物でした)

その後、学校の美術の時間に、アールヌーボーに活躍した作家としてエミール・ガレやルネ・ラリックと共に紹介されていて、私は晴れてアールヌーボー大好きっ子になりました。

また以前、森ビルのギャラリーでミュシャ展が開催された際には足を運び、図録や画集を購入して、うへへへと穴があくほど見ておりました。

そんな私ですから、ミュシャが開催されるのであれば喜び勇み意気揚々と出かけそうなものですが、そうは問屋が卸さない。どうも、私は美術館で人ごみの中で作品を見ても感動が薄いようで、画集をじっと眺めている方が楽しいんですよね。

余談となりますが、音楽もライブに興味がない派です。ライブ音源は好きなのですが、どうも人ごみというものが大変に苦手なようです。

という訳で今回は誠に残念ながら見送らせて頂きとうございます。一回見たし。図録も画集も持ってるし。

 

See you next time!  byebye!!

( また次の機会にね!)

 

 

なんて思っていたわけですが、どうやら前回とは全く違うという情報が4月某日に寄せられました。

情報源はお世話になっているジュエリーデザイナーさんで、「あれは凄い!」と随分とお気に召したようでした。

そうなると、わたくしなんてものはジュエリー業界の窓際労働者であり、いうなればデザイナーさんの子分みたいなもんです。

「左様でございますか。それでは手前どもも伺わせて頂きとう存じます。かしこ」

といった具合で方向転換です。

 

でも、元々すごい展示会だと評判で「スラヴ叙事詩」という20枚の巨大な絵画が初めて日本にやってくるという目玉企画がありました。

現地のプラハですら最近まで全編をちきんと観る事が出来なかったそうです。

現地ですら見れないのに、まとめて日本で会えるなんて至れり尽くせりですな。

私は絵画には疎いのですが、「大きいは正義」ということは分かります。

 

youtubeで搬入風景がアップロードされています。 


・・・正義だ。(ごくり)

 

この見上げざるを得ない大きさの正義は図録では体感できません。

 

また、Takさんがミュシャ初心者の方にも分かりやすく紹介されています。

いつも面白そうな展示会を紹介されていてわたしも大体毎日覗いています。

「ミュシャ展」 | 弐代目・青い日記帳

 

 という訳で、愛車にまたがり40分。行って参りました。

 

 

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到着です。

 

 

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 黒川紀章氏が設計されておりコンセプトは「森の中の美術館」だそうです。

写真を撮っていませんが中に併設されているカフェ(の場所?)が特徴的です。

 

 

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同時期に草間彌生さんの展示会も開催されていました。

目力がすごい。

 

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看板の横には新種の木が生えています。

 

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至る所に生えています。だいぶ繁殖力の高い木のようです。

この坂を上っていくと入口が見えてきます。

わたくし、静かな環境で拝見したいと思い休日を避けて、平日の15時ころに馳せ参じました。

学生が下校して押し寄せてくる前に堪能するのです。

上野動物園に写真を撮りに行ったときは、この作戦で成功しました。

混んでなかったら前述のかっふぇでこーしーを嗜もう。うん、そうしよう。

優雅な一日だぜ。

 そう思っていた私が、ロードバイクを停めながら発券所に視線を向けたら飛び込んできた光景が下の写真となります。

 

 

 

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あっれー

 

 

 

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なんでー

 

ご婦人方の多い事。。まあ皆さま品のあるお顔立ちで。

混む要素として学生ばかりを気にしていましたが、平日にアクティブに動けるユーザー層(奥様方)のファンをがっつり獲得していたんですね。さすがミュシャ様。

美術鑑賞して、そのままお茶会といったところなんでしょうか。優雅で憧れます。

私ですか?わたくしは40分も自転車こいで汗が滲んでおります。

国立新美術館の中では常時、複数の催し物が行われているのですが、ミュシャ様は圧倒的に混んでいたように感じました(主観)。

当たり前と言えば当たり前なんですが、上野動物園と同じ作戦は通じませんでした。

あっちはお子様ありきのスケジューリングさえ避ければ、のんびり見れるんですよね。ぬかった。

若干、帰りたいという欲求が生まれ、しばらく並ばずに悩んでいたんですが、今帰ったら二度と観る機会はないだろうということで、並ぶことに。日を改めてなんて思っていたら絶対来ないです。

15分くらい並んで入場券を購入。列に並ぶって行為を日常でほとんどしないので、スマホの有難みを感じました。

 そして入場。

今回の展示会の凄いところは一部の作品は撮影OKなところです。

最近増えてきました。

「驚きの明治工藝」や「旅するルイ・ヴィトン展」とか撮影された写真がinstagramやtwitterに流れてきてました。

海外だと音楽ライブも撮影OKだとかいいますよね。

芸術関係がビジュアルの規制を緩めてくれると、今まで興味がなかった人にまで情報が届くようになるので、動員が増えてハッピー。

そうすれば今まで動員が見込みづらかった面白い展示会も、日の目を見てくれそうで好循環ですよね。

そんなわけで、わたくしが撮影してきた写真でございます。

ご査収くださいませ。

 

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”イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校  

 

 

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 ”イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校 

 

 

 

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 ”聖アトス山  ― 東方正教会のバチカン ―”

 

 

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聖アトス山  ― 東方正教会のバチカン ―”

 

 

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聖アトス山  ― 東方正教会のバチカン ―”

 

 

 

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" スラブ賛歌:4つの色で示されるスラブ民族の4つの時代"

 

 

 

ちなみに改めて大きさは、人と比べたときに

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 こんな感じです。

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大きいは正義 (大事なこと)

 

 

 

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ご覧の通りなかなかの混みようでして、優雅に見れる状況ではありませんでした。

また、オペラグラスが必要でした。上の方の書き込み具合とかは肉眼では確認できません。

素人の感想ですが、とにかく光の使い方が上手でした。やっぱり白が入ると引き締まるというのはジュエリーのデザイン画と同じなんですね。

あ、ミュシャのジュエリーも展示されていましたが撮影禁止でした。気になる方は検索してみてください。私はアールヌーボー時代のジュエリーはラリックがドストライクです。平面ではもちろんミュシャ様でございます。

 

以上ご報告でした。

6/5(月)までとなっておりますので、ご興味のある方はこの機会に足を運んでみてください。

また、GW中は恐ろしい込み具合かと思いますが、人混み耐久性がある方は気合い入れていくのも良しかと。

 

ご静聴ありがとうございました。

 

追伸:会場で360度カメラで撮影している人がいて凄い時代になったなと思いました。

 

 こういう奴です。だいぶお求めやすい価格ですよね。使うシチュエーションと頻度があれば欲しいのだけれども。。。

下記のリンクでミュシャン展の360度の画像がアップロードされています。

リンクしていいはず。はず。

Spherical Image | RICOH THETA