アラベスク・ネックレス|制作過程|ナオ セガワ
こんばんわ。ナオです。
今回は、初めて投稿したアイテムをご紹介します。
Instagramにて2015年10月あたりに制作の過程から投稿しました。
Concept:「Drawing」|紙の上で踊るドローイングのように、自由に装飾をしていきます。
Info:アラベスク=唐草は、その生命力の強さから、繁栄の象徴として古くから装飾のモチーフとして愛用されてきました。
素材はSilver925です。デザインは決めずに制作を開始しています。
母材(板の部分)の輪郭だけ決めて、あとは「このバランスが素敵!」と自分が感じる所まで、装飾装飾です。
サイズは母材が横23mm×縦8mmです。
ではメイキングに参りましょう。
メイキング映像
このように、すり板と呼ばれる木板の上で、切り出した母材(紫色)に装飾をしていきます。
途中で赤や白の装飾部分が出てくるのは、切削性の良い材料を使用して輪郭を出しやすくする為です。決して今日のラッキーカラーだからではありません。
細部は金属になってから仕上げるので、ある程度形になったところで、銀に置き換えます。
鋳造業者に発注物質変換の錬金術であっという間にシルバーアクセサリーの原型です。
仕上げまでの保管
原型を取り出したばかりでまだチェーンはついていません。
この状態も素敵ですが、最終的な仕上げは硫化で黒くしてアラベスクの陰影をだしていきます。
シルバーは放っておくと空気中に含まれる硫化水素と反応して、硫化銀が発生します。
つまり黒く変色していきます。硫黄もダメです。温泉に入ると黒くなる理由です。
酸化ではなく、硫化です。ここはテストに出ます。
仕上げの工程に取り掛かるまでに時間が空く場合は、とりあえず空気に触れないように何も存在しない二次元に保管しておきます。
保管完了。
ちなみに上記で使用したエレクトリカルでテクノポップな音源は、下記の動画のように彫金机から採取しました。
地産地消です。
この後は、頃合いを見計らって(?)チェーンを付けるための丸環を左右につけて→「型取り」→「複製」→「チェーン付け」→「黒くする」→「仕上げ」→「完成」→「うっとりと眺める」といった工程となります。
このあたりの作業風景は撮影していませんでした。
カメラをただ回すだけだというのに、びっくりするほど時間が掛かります。
パソコンで加工ソフトを駆使していたから
不思議な話です。
うなだれるワタクシ。前回に引き続き2度目の登場です。
しかしながらジュエリーの生まれる現場をノンフィクションでお届けするという試みで、今回は制作風景を撮影していきましたが、初めてのことばかりで新鮮かつ刺激的でした。
今後も色々とお伝えしていけたらと思います。
では最後にもう一度
Concept:「Drawing」|紙の上で踊るドローイングのように、自由に装飾をしていきます。
Info:アラベスク=唐草は、その生命力の強さから、繁栄の象徴として古くから装飾のモチーフとして愛用されてきました。
素 材 :Silver925
サイズ :トップ部分 約 縦 8× 横 23(mm)
チェーン:約40cm+5cm(アジャスター)
重 さ:約3g
ここでオンラインショップなどを紹介できたら良いのですが、いかんせんありません。
さらにオフラインショップもありません。ええ、いかんせんありません。
ワタクシ、最後に詰めの甘さを露呈する結果となりました。
お求めやすい価格ですよ。(明後日の方向を見上げながら)