夏の終わり、海にさまよえる骨
海は終始穏やかでしたが、時折気まぐれのような波しぶきが舞い、遠くに見えるブイの遊泳が、横たわり深呼吸をする胸部のように緩やかな上下運動を見せています。
私はかろうじて波の届かない明るい土の上にしゃがみ込み、頬をなでる海風に為す術もなく、君のはしゃぐ様を目で追うばかりです。
海岸線の木々に頬を過ぎた海風が悠々とたどり着いている中、出来るだけこの光景を記憶しておこうと微動だにせず私は、この世界の傍観者として、ただただ息をひそめている次第です。
今この世界で波しぶきを除いて動的なものと言えば揺れているものだけとなっています。つまるところ海岸線の木々が生み出す木漏れ日と、はしゃぐ君のスカートが規則と不規則の狭間で揺れているだけなのです。
以上、妄想終了
こんばんわ。ナオです。
ここ連日の降りやまぬ雨は夏の残暑を洗い流しているようで、どうにもひっそりと秋の気配を感じます。
随分と前になってしまいましたが、海へ行ってきました。
慣れないパソコンの作業に疲れ果て、現実逃避の傷心旅行といった体です。
海を見ることが目的ではなかったのですが、数年ぶりに訪れた波打ち際の柔らかな土を踏みしめているうちに、いてもたってもいられず走り出すのです。
脳内では
A「つかまえてごらんなさい」
B「はははこいつ~」
といった往年のメロドラマの様相であります。
さしあたり、追うのも追われるのもワタクシですが。
千葉県の某海岸の波打ち際を、一人で走る職人風の骨をお見かけした際には、どうかそっとしておいてあげて下さい。
悪い子じゃないんです。
連日のパソコン作業にだいぶやられているだけなんです。
おっと、某海岸だなんて隠す必要はありませんでした。
何も悪いことはしていませんからね。
行(おこな)ったのは海岸の暴走でした。
ん。あれ。
間違えた。
行(い)ったのは房総の海岸でした。
危ない。誤解を招くところでした。
危機的センテンスです。
夏、総括
しかし、ちょっと引きこもりをたしなんでいると、いつの間にか夏が終わっていました。
かろうじて30分ほど海へ寄った以外には夏らしいことのない<2016年夏>でした。
あとはせいぜい虫に刺されたくらいです。
私の夏は30分の海と虫刺されか。
あいたたた。
来年に期待しましょう。
次は作らないの?
作ります。
制作としては、Instagramでは報告しましたがジュエリーのコンテストに出してみて一応、東京ミッドタウンの隅っこの方で展示してもらえるようなので、偵察に行こうかと思っています。多分撮影禁止だと思いますが。
とりあえず、過去の作品やらをまとめた記事を作りつつ、次の作品の仕込みを始めていきます。動物を作る予定です。
あとせっかく花モチーフをコンテストに出したので、花のアイテムも作っていけたらと思います。作りたいものは一杯あるんですよね。手が全く追いついていませんが。
といったところで本日は終了となります。
ご静聴ありがとうございました。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
-ナオ-